判例解説

【弁護士による判例解説】「自筆証書遺言の要件を満たさず無効な遺言が死因贈与契約の証拠となるか。」

自筆証書遺言は、法律の専門家のアドバイスなく作成されることが多い遺言です。 そのため、無効とされるケースがあるのですが、遺言能力ではなく、例えば、遺言書の形式的な面(押印がないことや自書等の要件)で無効となった場合には死因贈与契約の証拠の一…

【弁護士による判例解説】法定単純承認になる「相続財産の処分」(大阪高裁平成14年7月3日判決等)

相続人が、相続財産の全部又は一部を処分したとき、その相続人は、単純承認したものとみなされます(民法921条1項)。 その主たる理由は、本来、相続財産の処分は相続人が単純承認していなければ行ってはならないことであるから、これにより黙示の単純承…

【弁護士による判例解説】療養看護型の寄与分の計算方法 ~大阪家庭裁判所平成19年2月26日審判

1 療養看護型の寄与分とは 相続における寄与分には、①療養看護型、②扶養型、③家事従事型、④金銭出資型、⑤財産管理型があると言われています。遺産分割調停などで主張する場合には、自分が主張している寄与分がどの類型の寄与分なのかをしっかり明示し…

【弁護士による判例解説】推定相続人の廃除が認められる場合/認められない場合(東京高等裁判所平成23年5月9日判決等)

被相続人が、全ての財産を推定相続人の一人に相続させる旨の遺言を作成していたとしても、きょうだいや甥・姪を除く他の推定相続人には、遺留分が認められます。 しかし、生前に推定相続人から被相続人に対する虐待などがあっても、被相続人はその推定相続人…

【弁護士による判例解説】「遺産分割協議後の相続放棄」

1.相続放棄と法定単純承認 相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内の熟慮期間内であれば相続放棄をすることができます(民法915条1項本文)。 もっとも、相続人が、「相続財産の全部又は一部を処分」した時には、単純…

【弁護士による判例解説】「相続させる遺言と民法899条の2」 最高裁判所平成14年6月10日判決

今回は、よく用いられる「○○に相続させる」との遺言に関する判例を題材に、平成30年民法改正により新設された民法899条の2についてご紹介します。 1 事案の概要 Aは、妻であるXに対して、本件不動産の権利一切を相続させる旨の遺言を残し、死亡…

初回60分相談無料

相続トラブル・手続きのお悩みはお任せください

要予約

無料相談予約はこちら

0120-359-138
平日9:00〜18:00 ※ご予約で夜間土日祝対応可能
24時間受付中/メール相談予約フォームはこちら
※土日祝除く / 夜間・土日祝相談対応可能(要予約) / 相続相談に限る。